伝統とは革新の積み重ねである。 鉄琴の一種であるヴィブラフォンを調べていて、 ヨーロッパの伝統工芸の職人さんがTVで語っていた、 そんな言葉をふと思い出しました。 来る11月6日(金)、 nowhereでライブを行う el fog(エルフォグ)は、 ベルリン在住の日本人音楽家。 彼はヴィブラフォンを主楽器として、 良質のミニマル・エレクトロニカを作り出します。 鉄琴に似た このヴィブラフォンという楽器は、 電気的に音の共鳴量を調整して、 音量の増減をコントロールする、 つまりは ヴィブラートをコントロールする楽器ですが、 その歴史はとても古く、その誕生は1921年までさかのぼるそうです。 先日発売されたばかりの彼のCD、「Rebuilding Vibes」では、 その歴史のある楽器と、 ラップトップで構築された先鋭的なサウンドを 巧みに融合させ、 僕らが聴いたことのない スモーキーで美しい音響空間を作り出しています。 ただ沈むにまかせて 深い深い海の底にどこまでも沈んでいくような、 そしてなぜかそれが平和で心地いいような、 そんな不思議な感覚が僕らを包みます。 さて今回のライブでは共演として、 既に全国からライブ依頼が後を絶たない 富山の実力派インストロックバンド、 interior palette toeshoesを招聘。 内省的でありながら 心のうちを静観するような el fog と 抑制された感情の渦のなかで格闘し、 発路を求める interior palette toeshoes 。 2組のアーティストが織り成す、静と動のパラレルワールドを ひととき旅してみるのもいいでしょう。 伝統が またこうして 生まれ変わっていきます。 el fog & interior palette toeshoes 日時:11月6日(金) 時間:OPEN 19:00 / START 20:00 料金:ADV 2500円(with 1drink) / DOOR 2800円(with 1drink) 出演:el fog(flau/from Berlin)/ interior palette toeshoes 会場:nowhere ご予約はこちらから。 nowhere_else_net@yahoo.co.jp チケットは、web-shopまたは店頭にて。
by nowhere-else
| 2009-10-19 03:15
| 音楽やイベントのこと
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