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【ロベール・ドアノーのことば。】

 表現しようと努めたのは僕が気持ちよく感じる世界、
 人々が親切で僕自身が受けたいと思う優しさが
 見いだせるような世界だった。
 僕の世界はこうした世界が存在しうるという
 証拠みたいなものだったんだ。
                    (ロベール・ドアノー)


じーん。。(T_T)

先日札幌でおこなわれたロベール・ドアノーの写真展。
作品の横に添えられた言葉を
友人が書き写して送ってくれました。
パリの街角でキスをする男女の写真で有名なロベール・ドアノーですが、
彼の言葉を聞くと、作品がより身近に感じられますね。

            ***

字とタイポグラフィを愛するTDC(東京タイプディレクターズクラブ)から
『紙とインキの同人誌 CDT』1号が入荷しました。
創刊号である本号の特集は「写真」。

その内容は、
写真小史から寄稿者各人の写真にまつわるお話と実に豊か。
そして特筆すべきは、それがマニアックにはならず、
門外漢にも分かりやすい文章で届けられていること。

寄稿者のみなさんの
写真との寄り添い方を知るごとに、
掴みどころのない巨人のようだった写真という表現が、
顔馴染みの商店主ぐらいには思えてきます。

”字や言葉がモニター上に浮遊する時代に、身から湧く言葉を、
活字の原点である紙とインキに立ち返って印してみよう、という試み”
というこの雑誌。

本号は
綴じ込み用のリングがついた
素敵な装丁で届けられましたが、
毎号編集長も変わる上に定められたフォーマットすら無いそうで、
ファイリングを意図したであろうこの装丁も
これっきりかもしれないという掴みどころのなさ。

そんなイレギュラーさも愛したい、とても素敵な雑誌です。

【ロベール・ドアノーのことば。】_a0050955_13211316.jpg

by nowhere-else | 2013-07-19 13:25 | お店のこと
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