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醍醐寺からの帰りに、
タクシーの 運転手の言ったことばを考えた。 梅の開花が遅れとるようやけど、 言うても、梅のことやさかい、 時季がくると、それなりに、 そこそこは、咲きよるけどな……。 希望というのはそういうものだと思う。 めぐりくる季節は何をも裏切らない。 何をも裏切らないのが、希望の本質だ。 めぐりゆく季節こそわたしたちの希望だ。 死を忘れるな。時は過ぎゆく。季節はめぐる。 今夜は、団栗橋角の蛸長に、 花菜(菜の花)のおでんを食べにゆく。 (長田 弘「賀茂川葵橋の橋の上で」『住む。』春号より) 毎号、表紙を開くとまず目に入るのが、 長田弘さんの短い詩で、それは語り部のように静かに、 あの、簡素で、そして豊かな世界に、ぼくらをいざなう。 いつからか「住む。」という雑誌を置いている。 長い歳月にも色あせずに受け継がれていく、 住まいのなかにあるべき、普遍的な豊かさを、 素朴で、質の高い、たくさんの住まいの写真から、 感じさせてくれる、そんな雑誌だ。 文字もぎっしり詰まっていて 一見小難しそうなので、ぼくもずっとぱらぱらと、 美しい写真をただ眺めていたのだけれど、 読まずに仕舞われていくには惜しいことばたちが、 あまりにたくさん散りばめられているので、 読んだことのない方は是非いつか、ちょっと覗いてみてほしい。 暮らしについての楽しい妄想が、きっと広がることだろう。 "いまあるもので、豊かに暮らす" ということを、いつくしむ気持ちが、とても心地よい、 そんな雑誌だと思う。 * さて、5月27日に、 MayMayと富山に来てくれる、青木隼人さんの音楽は、 そんな"簡素であることの豊かさ"を、そのまま表したような音楽だ。 あの物静かな空間に、 ひとりぽつんとつっ立って、 ふわりてのひら空に開いて掴んだものを、 そっとテーブルに転がしたような、 そんな音楽が、きっとぼくらを包むのだろう。 ![]() ![]() 出会いも、人生も、 別れを含んでいるのだと、知ってしまったあとには、 優しさの色合いも、きっと違って見えてくるものなのでしょう。 変わっていくことの寂しさや、変わらないことの切なさや、 そんな普遍的なピュアネスをたたえて届けられる彼女の歌声は、 僕らの記憶の中に眠る、あの優しさといたわりに満ちた情景を、 きっと思い出させてくれるくことでしょう。 MayMay Japan Tour 2012 富山公演。 ご予約を受け付けています。 是非この時間を みなさんと分かち合いたちと思います。 *************************************** 【MayMay Japan Tour 2012 富山公演】 ■日時:2012年5月27日(日) 19:00開場 / 20:00開演 ■会場:nowhere (富山市婦中町下坂倉34-5) ■料金:予約3000円 / 当日3500円(ともに1ドリンク付き) ■出演: MayMay Rauelsson 青木隼人 *************************************** 出演は、 アメリカThe FADERにて収録曲"All Is Still"がプレミア公開されるなど、 注目を集めるポートランドのバンドMayMay。 そして、昨年Peter Broderickとデュオ・アルバムを発売、LOWとの共演で知られる スペイン人アーティストRauelssonことRaul Pastor Medall。 さらに、日記を書き記すようなささやかな物語をギターで紡いでいく音楽家、 青木隼人。何年も公演を切望していた彼の演奏が、ついにnowhereで実現します。 豪華な3人の音楽家の共演を、 ぜひお楽しみください。 ご予約はこちらから。 nowhere_else_net@yahoo.co.jp お名前・ご連絡先・人数を明記の上、メールしてください。 ![]() ■映像 MAYMAY (en concierto NMPNUTV) Rauelsson, Cazadores de Tornados 青木隼人 (青木隼人+木村恵太郎 Vo.満田智子『ハウスのハウス展』)より 先日もお話していた4月の3つの催しのお話をすこし。
【雑音部の そもさん せっぱ】 ■4月22日(日)15:00~17:00? ■入場無料 踊りのような、そうでないような、 10分ほどのパフォーマンスが複数回おこなわれます。 お店は通常のカフェ営業、入場無料。カンパ制のライブです。 ちょいとスパイスの効いた 日曜の午後のカフェタイムはいかがでしょう。 ◇「雑音部」プロフィール 部長 牛窓耕太郎、副部長いきみん による、やや体育会系部活動。 音をだしたり おどったり、とんちまじりのノイズのなかを泳ぎます。 今回は、香川県・直島から部員.藤谷治季が はるばる参戦。 レギュラー部員の ぺいちゃん(3才)、 あいりくん(もうすぐ1才)もはりきります! ![]() 【Fine Time 】 ■4月29日(日・祝前)19:00~late ■Charge / 飲物1杯目のみ¥1,000。以降通常メニュー。 '80年代のポップス、ニューウェーブ、インディ、 バレアリック、ハウス、ブリットポップなど。 きらきらと高揚感に満ちた、UK音楽史の最良の部分を、 DJ夢盗人のmixでお届けするホームパーティのような パーティです。 特に今回はピーター・フック来日記念ということで、 マンチェスターの音楽や伝説のクラブHacienda(ハシエンダ)に スポットを当てた選曲になる予定。 DJ夢盗人によるmixを楽しみながら、 自由なスタイルの夜のカフェなどはいかがでしょうか。 ※「ハシエンダ」とは ![]() 【スコーラ・フォルツァ女子カメラ部 写真展】 ■4月25日(水)~5月13日(日)火曜定休11:30~20:00 ※4月29日(日)のみ18:00まで。 フォルツァで行われている女子カメラ部講座 中級コース受講生による作品展です。 テーマは「オゥ eau ~水~」。 部長を含めて9名の出展者が、それぞれの視点で「水」を表現しています。 部長は岩瀬町アナザホリデーの徳光典子さんです。 みなさまのお越しをお待ちしております。 ![]() なにせ地球最後のその日にも、 いつも通りにお店を開いていようというほどなので、 オープンの記念日も、誰に伝えるでもなくいつも通りに開いたわけですが、 それでも皆さんから、たくさんの祝いのことばをいただきました。 みなさまありがとうございます。 お店は4月8日で7周年を迎えました。 そして、また新しい一年が始まっています。 “変わらないために、変わっていかなければならない。” そんな謎解きみたいなことばを、最近耳にすることが多いからか、 この春は、“変化” について考えることが多いように思います。 そうでなくても、4月はどこか気もそぞろ。 なにか新しいことを始めたくなる、そんなときです。 ずっと気になっていた茨木のり子さんの詩集に、 これ以上はないであろうタイミングで出会うことができたので、 それでは、などと連れて帰って、お店の奥の棚にひそかに置きました。 その詩集のなかでもとくに好きな「木は旅が好き」という一篇は、 そんな“旅立ち”の心持ちを上手に表しているように思います。 ちょっとした不安のなかにあっても、 このわくわくやどきどきは、ほかに代え難い喜びを、 ぼくらに与えてくれるものですね。 * 木は いつも 憶(おも)っている 旅立つ日のことを ひとつところに根をおろし 身動きならず立ちながら 花をひらかせ 虫を誘い 風を誘い 結実を急ぎながら そよいでいる どこか遠くへ どこか遠くへ ようやく鳥が実を啄(つい)ばむ 野の獣が実をかじる リユックも旅行鞄もパスポートも要らないのだ 小鳥のお腹なんか借りて 木はある日 ふいに旅立つ ―― 空へ ちゃっかり船に乗ったのもいる ポトンと落ちた種子が <いいところだな 湖がみえる> しばらくここに滞在しよう 小さな苗木となって根をおろす 元の木がそうであったように 分身の木もまた夢みはじめる 旅立つ日のことを (茨木のり子「倚りかからず」木は旅が好き より抜粋) さて、すっかり気に入って、 随分長い間続けていた「かぶ のスープ」ですが、 寒いと言ってももうすっかり春なのだし、少しは変えてみようかと、 かぶ はすり流しに、菜の花はお花蒸しにして、スープに浮かべてみました。 青々とした春の香りが、 旅立つ日のことを夢見させてくれるものになったでしょうか。 ![]() ![]() 春です。 春休みは主婦の方のご来店がすくないので、 わりとゆっくりひとりで過ごすのにいい雰囲気だと思います。 お客さんは少ないのですが、普段なかなか会えない人と会えたりして、 これはこれでいい時間だなって思います。 今月のおすすめコーヒーは「ブラジル サントス ピーベリー」。 コーヒー豆は普通実のなかに2つずつ出来ますが、 これは1つしか豆にならなかった突然変異種で、全体の7~8%とのこと。 写真の左の豆が普通の豆、右の豆がピーベリー。一回り小さいです。 ピーベリーは、普通の豆に比べて明らかに香ばしさが上ということで、 やはりビターな香りが強く残るように思いました。 大人な味ですね(笑) あまり入荷しない豆なので、 ひとりカフェのひとときにいかがでしょうか。 なくなり次第終了します。 さて4月にはイベントがいくつか。 いずれもまだ詳細未定ですが、お時間がありましたら是非に。 4月22日(日)コンテンポラリーダンスのイベント「とうげまつり」投げ銭制 4月29日(日・祝前)Fine Time UK音楽のゆるめのパーティ¥1,000(w1D) 4月25日(水)~5月13(日)フォルツァ女子写真部 展示会 ![]() ![]() 新しい友だちに、本を3冊借りた。
それほど大きくはないカバンから、 次から次へと文庫本を取り出して、僕に手渡す。 擦り切れた背表紙や、ちぎれかけてもなお外さずにいる帯、 そして、水気を吸ってわずかに膨らんでいるページ。 そんな密かな痕跡が、この本たちがどれだけその友だちを慰め、 長い旅を共に過ごしてきたのかを、そっと教えてくれる。 小さな文庫本を見つめる。 信用できてはじめて貸せるのだということばに、 この一冊一冊が、その人そのものに思えてくる。 いたわるようにページを開く。 日々、目まぐるしく通り過ぎていく、たくさんの出会いの中にも、 ほんのりと部屋を照らすあかりのように、あたたかく、 なにものにも代え難く、大切なものが、いくつか残る。 仕事の忙しさや、あてのはずれた計画や、 ちょっとした動揺、そして悲しい出来事のさなかにあってもなお、 それらをするりすり抜けて、ついには許されてしまう出会いに、 運命の必然を感じてしまうことも、ほんとうは少なくないのではないか。 あぁ、見つけた。 そのとき僕らは思う。 その小さなあかりで、僕らが、互いの足元を照らすとき、 きっとそこには、飾らない、偽りのないことばで想いを通わせる、 弱々しくも、確信に満ちた、喜びの時間があるはずだ。 別れをはらんだ、 この短い生の行脚の道程に、僕らは思う。 このあと二度と再び巡り会うことがなかったとしても、 そして、誰かがあなたを悪く言うことがあったとしても、 僕らはあなたをこころにとどめ、いつもあなたを褒めそやし、高め、 そして、あなたをしあわせにするものを、愛するであろうと。 レイ・ブラッドベリの物語に、出会いを歌ったこんな一節がある。 恋愛についてのものではあるけれど。 人生には一夜だけ、思い出に永遠に残るような夜があるにちがいない。 誰にでもそういう一夜があるはずだ。 そして、もしそういう夜が近づいていると感じ、 今夜がその特別な夜になりそうだと気づいたなら、 すかさず飛びつき、疑いをはさまず、以後決して他言してはならない。 というのは、もし見逃せば、 ふたたびそういう夜が来るとはかぎらないからだ。 逃した人びとは多い。たくさんの人びとが逃し、 二度とめぐりあっていない。 なぜならそれは天気、光、月、時刻というすべての条件、 夜の丘と暖かい草と列車と町と距離が、 ふるえる指の上で絶妙のバランスをとった瞬間にあらわれる夜だからだ。 (レイ・ブラッドベリ「生涯に一度の夜」より) 夜の町の靴音や、列車と自分を隔てるもの、 土や草の温度、そして想いにも質量があること。 そんな密かなささやきに、いつもこころを澄ませていられたら、 なにものにも代え難い、永遠にこころに残る出会いを、 僕らは、いつも、逃すことなく、抱きしめることが出来るのかもしれない。 ![]() ![]() ホームパーティのようなDJパーティ、 【Fine Time】 がnowhere で、いよいよ始まります。 '80年代のポップス、ニューウェーブ、インディ、バレアリック、 ハウス、ブリットポップなど、UK音楽史の最良の部分を、 ホームパーティのような気楽な雰囲気で楽しもうというパーティです。 第一回目、3月24日(土)のFine Time。 '80s pop からは懐かしのCulture Club も何曲か登場するとのこと。 Boy George が膨張する前の(笑)ライブ映像を載せておきました。 色物扱いされることが多いBoy George ですが、 映像を見てもお分かりいただけるように、 ほんとうに素晴らしい声と才能の持ち主なのです。 ほかにもきらめくような音楽がたっぷりと流れます。 18:00から夜半過ぎまで。 よろしければ、ふらりと、 遊びにいらしてください。 【Fine Time】 *********************************** 日時:2012年3月24日(土) 18:00開場開演~late 会場:nowhere (富山市婦中町下坂倉34-5) 料金:1,000円(1ドリンク付) ※その他通常メニューにて飲食が可能です。 *********************************** 〜 音楽はいつもベッドルームからはじまった 〜 ときめきや興奮、切なさといった、誰もが感じる孤独や優しさ、 人生を彩るたくさんのものを、私たちは音楽から与えられました。 そしてその出会いが深まっていったのは、 いつも自分の部屋、ベッドルームだったように思います。 ベッドルームをつつんだたくさんの音楽。 それは夢みるようなひととき、It’s Fine Time. ホームパーティのように、気さくで自由な音楽の時間の始まりです。 多感だった僕らが最も影響を受けた時代の音楽、 '80年代のポップス、ニューウェーブ、インディ、 そして、バレアリック、ハウス、ブリットポップ・・・、 華やかで多様な進化を見せていくUK音楽史の最良の部分を DJ夢盗人によるミックスでお届けします。 夜通し語り合ったあの大切な時間のような、 そして宝探しに出かける小さな冒険のような、 気さくで自由な喜びに満ちた時間を、ともに楽しみましょう。 Fine Time にようこそ。
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